網戸の網は、番手(メッシュ)で選びます。 これは1インチ(25.4mm)あたりに網目がいくつあるかを表す数字で、 数が大きいほど網目が細かくなります。

網目そのものの大きさは、おおよそ次のとおりです。

番手 網目の大きさ 位置づけ
18メッシュ 約1.15mm 最も一般的。安価で風通しがよい
20メッシュ 約1.03mm 一般的
24メッシュ 約0.84mm 防虫と風通しのバランスがよい
30メッシュ 約0.57mm 極小の虫まで防ぐが、風通しは落ちる

細かいほど小さい虫が入りにくくなり、同時に風が通らなくなります。 どちらも同時に良くすることはできないので、 住んでいる場所と、その窓の使い方で決めることになります。

番手の選び方

18〜20メッシュ が一般的な住宅の標準です。 蚊やハエは通しません。風通しもよく、価格も安い。 特に事情がなければこれで足ります。 ただし網目が1mmを超えるので、小さなコバエは入ってくることがあります。

24メッシュ は、防虫と風通しのバランスが取れる番手です。 迷ったらここが無難で、販売店でも標準的にすすめられています。 川、田畑、雑木林、水たまりが近い住まいでは、 18メッシュだと網目を抜けてくる虫がいます。

30メッシュ以上は、極小の虫まで防げる代わりに風通しがはっきり落ちます。 工場など、虫の侵入を強く抑えたい場所で使われる番手です。 もともと通風の悪い部屋でこれを選ぶと、 網戸を開けている意味が薄れることがあります。

同じ家でも窓ごとに変えてよい、というのは覚えておくと役立ちます。 寝室だけ細かく、風を通したいリビングは標準に、という使い分けができます。

必要な道具

  • 網戸用ネット — 枠より10cm程度大きいサイズ
  • 押さえゴム(ビート) — 太さが合っていないと入らない
  • 網戸ローラー — ゴムを溝に押し込む道具
  • カッター — 余った網を切る
  • クリップまたは洗濯ばさみ — 仮止め用
  • 軍手 — カッターを使うため

つまずくのは押さえゴムの太さです。 太さは1.7mm、2.8mm、3.5mm、4.5mmといった段階があり、 枠の溝によって決まっています。

古いゴムを一部切り取って持って行くのが確実です。 定規で測ってもよいのですが、経年でつぶれていることが多く、 実物を合わせるほうが失敗しません。

張るときのこつ

作業の要点は、たるませないこと網目を枠に対してまっすぐにすることの二つです。

平らな場所に網戸を寝かせ、古い網とゴムを取り除きます。 新しい網を枠より少し大きく広げ、クリップで四辺を仮止めします。

ゴムを押し込む順番は、一辺の途中から始めるとうまくいきます。 角から始めると、最後に長さが合わなくなったときに調整できません。

二辺目を入れるときに、網目が枠と平行になっているかを見ます。 ここが斜めになっていると、張り終わったときに波打ちます。 一度入れたゴムは抜いてやり直せるので、 ずれていたら気づいた時点で戻したほうが早い。

三辺目からは、網を軽く引っ張りながらゴムを押し込みます。 強く引きすぎると枠が反ります。網戸の枠はアルミで、思ったより柔らかい。 たるみが取れる程度で十分です。

最後に、ゴムの外側に沿ってカッターで余分な網を切ります。 刃を寝かせて、ゴムの縁に当てながら引くと、まっすぐ切れます。

賃貸の場合

網戸は、破れていても入居時からのものであれば、 通常の損耗として扱われることがあります。 自分で張り替える前に、管理会社に確認しておくと、 費用の負担がどちらになるかがはっきりします。

自分で張り替えた結果、仕上がりが悪くて張り直しになると、 費用が増えることがあります。 これは壁の穴の補修と同じ考え方です。

網戸を張り替えない選択

破れが小さく、目立たない位置なら、 補修用のシールで塞ぐ方法もあります。 一枚まるごと張り替えるより手間も費用もかかりません。

ただし、シールは経年で剥がれます。 破れが複数ある、網全体が色あせて硬くなっている、 触るとほろほろするといった状態なら、張り替えたほうが結果的に手間が少ない。

網は紫外線で劣化します。 最も一般的なポリプロピレンの網で、張り替えの目安はおおよそ5〜10年。 南向きや西向きの窓の網戸は、この範囲でも早めに硬くなり、 押すと破れるようになります。これは張り替えの時期です。

素材を変えるという選択もあります。 ポリエステルは線が太く厚みがあり、ペットの爪に強い。 ステンレスは15〜20年ともたれますが、価格が上がり、 切ったり張ったりの作業もポリプロピレンほど簡単ではありません。 はじめての張り替えなら、カッターで素直に切れるポリプロピレンが扱いやすいです。

三つの区分

どこまで自分でやるか

自分でできる
  • 1階の窓の網戸の取り外しと張り替え
  • 網戸の清掃
  • 小さな破れの補修シールでの補修
条件つき
  • 2階以上の窓の網戸(室内側から安全に外せる場合に限る)
  • 戸車の交換や高さ調整
  • 賃貸での張り替え(管理会社に確認したうえで)
専門業者へ
  • 網戸の枠そのものの修理・交換
  • 外側からしか外せない位置にある網戸
  • 身を乗り出す、脚立を高所で使う必要がある窓
  • サッシのレールが破損している場合